夜の歌

プログラミング、音楽、本について緩く書いていきます。

クビライの挑戦  杉山正明

13世紀の中国を治めていた、モンゴル帝国5代皇帝クビライを中心に書かれている本。元と言えば、鎌倉時代に日本に攻めてきたことを含め、何故か野蛮なイメージがでかい。しかし、著書を読んだらイメージ変わった。クビライが治めていた元は、合理的で、無闇に戦闘することをしない国だったみたいだ。


ライフネット生命の出口さんの著書『仕事に効く教養としての「世界史」』に書かれていたけど、中国では現政権の正当性を確保するために、前政権のイメージを悪くする傾向があるらしい。もしかしたら、元の後の明が、元のイメージを悪くしたのかもしれない。


著書にも書いてあるけど、クビライが治めていた時代は、ヨーロッパよりアジアの方が豊かだったみたいだ。中学、高校の歴史の授業はヨーロッパ中心に習ったから、ずっとヨーロッパが豊かなだと思っていた。ただ、それは思い込みに過ぎなかったんだな。本当面白い。


参考図書