夜の歌

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ローマ人の物語(26)  塩野七生

ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈26〉賢帝の世紀〈下〉 (新潮文庫)

本書は、ハドリアヌス帝のユダヤ対策が読むごたえがある。ローマ人
の物語では、ユダヤ問題について度々書かれている。ローマの皇帝は、
ユダヤの特殊性に悩まされながらも、ユダヤ人をイェルサレムから追
放することはしなかった。

しかしハドリアヌス帝は、紀元136年頃のユダヤとの戦いの後、ユダ
ヤ教徒のイェルサレム移住を禁止する。何故ハドリアヌス帝は、ユダ
ヤ教徒に対して厳しい措置を取ったのか。その理由はまだ分かってい
ない。しかし著者は、本書の中でハドリアヌス帝のユダヤに対する心
情を推測している。

いったい、当時のハドリアヌス帝の心情はどのようなものだったのか
な。