『ピカソになりきった男』 作者:ギィ・リブ 翻訳:鳥取絹子

ピカソになりきった男

ピカソ、ダリ、シャガールの贋作を書いていた男性が贋作について語った一冊。贋作の制作過程や、美術品市場の独自の裏事情を伝えてくれる。

ギィ・リブは贋作を制作する際に、ピカソやシャガールといった画家を徹底的に調べつくす。美術史を読み漁り、時代背景を理解し贋作を制作する。そのような行為をすることによって、ギィ・リブは有名画家に近づくことができ、素晴らしい贋作が出来ると主張する。

驚いたのは、ギィ・リブが書いたピカソの贋作を、ピカソの娘が鑑定し本物だと認めアート市場に出回っているらしい。