反省させると犯罪者になります 岡本茂樹
- 作者: 岡本茂樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 単行本
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著者は、刑務所での累犯受刑者の更生支援にも関わっている方だ。 著者の主張は、犯罪者に反省を強要すると、有益どころか害があると主張する。 日本で、良く行われている反省は形式的なもので、その行為は抑圧しか生まないという。
確かに、誰かに怒られて、謝罪はしたことあるけど、その時に反省したことはほとんど無い。 本の中でも書いてあるけど、反省は、何かことを起こした後に、冷静になった時にしか生まれてこない。
さらに著者は、受刑者に対しては、まず始めに、反省を促すのは効果的では無いと言う。受刑者が殺人を犯している場合、何らかの理由があって人を殺しているのだ。
では、どうするか。
実は、被害者に対しての感情をありのまま書かすのだそうだ。まずは、被害者に対する罵倒から始まるパターンが多いらしい。しかし、この行為を経て初めて、受刑者は冷静になって被害者のことを考えることが出来るらしい。
なるほどなぁぁぁぁ。。