夜の歌

プログラミング、音楽、本について緩く書いていきます。

自分でつくるセーフティネット:生存戦略としてのIT入門  佐々木俊尚

東さんの「弱いつながり」をKindleで読んだ後、オススメに出てきたので購入してみた。佐々木さんはこの本で、これからの時代の新しい生き方を提示している。昔なら、会社内の秩序さえ守っていれば、生きていける時代だった。しかし現在は、終身雇用が崩れ会社をセーフティネットとして頼ることが出来なくなってしまった。では、そんな時代にどうやって生きて行けば良いのか??


著者は、現代を生きる生存戦略の1つに「良い人」であることを挙げている。SNSの影響で、「良い人」であることがメリットになるという。確かに、TwitterFacebookの書き込みは、書いている人の人柄が分かる。SNSで批判ばかり書いている人は、リアルで会っても批判ばかり言っている。良い事をかいている人は、リアルで会っても「良い人」だったりする。


実際、Twitterで「良い人」だなと思ってた人が、開発したアプリを宣伝していたので速攻でリツィートをした。これが他の人だったら、リツィートしていない可能性が高い。彼を「良い人」だと判断したから、リツィートしたのだ。著者が説く生存戦略の残り3つも、読んでいて納得の内容だった。


他に、読んでいて文章から受ける印象が変わった。内容は固いけど、著書と軽く雑談をしている気分になれた。2、3年前に出された本は、もう少し固い印象だった気がする。読んでもらう為に、意識しているんだろうな。見習いたい。面白い本でした。